こんにちは。ごうです。
先日ぼくは清水桜ヶ丘高校へ行き、アンプティサッカーの体験会と講演会をしてきました。
授業のテーマとして『自他の尊重』という言葉が使われており、これはブログに書いておきたい!と思ったので、ブログでも紹介させていただきました。
アンプティサッカー体験会・講演会を実施
毎年恒例で清水桜ヶ丘高校で講演会と体験会をやらせていただきまして、本当にありがとうございます。
ぼくは『ガネーシャ静岡AFC』というアンプティサッカーのチームの一人として伺っており、このような催しは年に何回か企画しています。体験会と講演会には選手とスタッフが対応していて、今回は4人の選手が登場しました。
そしてこの日、講演会と体験会を通して時間を共有させてもらったのは240人の1年生の皆さん。
講演会では
- どうして障害を持つことになってしまったのか?
- 周りとの違いについてどう感じているか?
- サッカーとの出会いは?
といった内容をはじめ、障害について知ってもらいました。
また体験会では、クラッチ(杖)を使って実際にサッカーボールを蹴ってもらい、思うように動けない状況に笑みをこぼしながら、ボールを追いかける姿を見て楽しく障害を経験できたのではないかと感じています。
障害を体験できる時間
このような体験会をやる理由の一つとして、『障害を体験できる』という意味があると思っています。
普段の生活を送る中では松葉杖をついたり、不便に思うことは少ないはずです。
だからこそ擬似的に体験会の場で不便を味わえて、将来の自分に返ってくるであろう経験ができると、ぼくは考えています。
例えば今まで心身ともに健康に育っていれば、片腕や片足がない不便さを実感することはないでしょう。
ぼくのように片腕がない場合、このような不便を感じるかと思います。
- 靴紐を結べるのか?
- ペットボトルのキャップを外せるか?
- 運転できるのか?
きっと普通の生活を送っていると考える機会は少ないですよね。だからこそ授業の一環として『自他の尊重』をテーマに障害者を体験してみるこの時間は、240人の生徒にとって貴重な時間になったはずです。
障害について考えたことはありますか?
ところで皆さんは、障害者について考えたことはありますか?
実は日本における障害者の人口は936.6万人。人口の7.4%に相当するのです。(参考)
障害を複数もっている方もいるので正確な数値ではないのですが、単純計算100人に7人が何らかの障害を持っているということになります。
可能性は低いかもしれませんが、障害を持ってしまう可能性は決して0%ではないということです。
だからこそ障害者を知ってもらうことで、授業のテーマでもある『自他の尊重』につながってきます。
自分にその運命がやってくるかもしれないし、近くの友達にその運命がやってくるかもしれません。
そんな時に障害者の大変さを知っているのと知らないのとでは、その後の行動が大きく変わってくるでしょう。
アンプティサッカーとは?
体験会として障害を体験するにあたって『アンプティサッカー』をやってもらっています。
このアンプティサッカーは7種類ある障害者サッカーのうちに1つで、切断障害がある選手たちがプレーするサッカーです。
7種類のサッカーについてはこちらをご覧ください。
ぼくの所属しているチーム『ガネーシャ静岡AFC』ではホームページ上では17人のプレーヤーが選手登録をしています。(正式にはもう少しいるはず。。。)
片足のない方はフィールドプレーヤー。
ぼくのように片腕のない方はゴールキーパーをやります。
動画で見た方が早かったですね(笑)
このように障害者でもプレーできるサッカーになっています。
また国内での大会はもちろん、ワールドカップも存在しており、ぼくはトルコW杯に向けた代表選考合宿にも参加してきました。
とはいえまだパラリンピックの競技になっていないアンプティサッカー。これからの発展に期待です。
自分が障害者になるかもしれない
アンプティサッカーを通して講演会と体験会をやってきましたが、どうしても自分が障害を持つ立場になる可能性があることを理解してもらうのは難しいはずです。
しかしこれをご覧ください。
概ね1年間で約50万人(2019年の交通事故死傷者数は464,990人)の被害者が出ています。
https://oaksbest.co.jp/shinkyu-seikotsu/kashiwa/2020/08/13/post-680/
数値的にみると毎日13,285人の人が交通事故に遭っている計算になります。
いかがでしょうか。いつ自分の身に危険が訪れるのかわかりませんよね。
もちろん交通事故だけが障害者になる原因ではありませんし、交通事故に遭ったからといって障害者になるとも限りません。
しかし理解して欲しいのは、確率は0%ではないということです。
これからも体験会・講演会をやっていきます
ぼくは今後も体験会や講演会をやっていきます。
そしてその経験が、優しい心を誰にでも持てるきっかけになって欲しいです。
ただ、もし自分がなってしまったら、もし友達がなってしまったら、この体験会と講演会を思い出して優しく接してあげられるような人になってもらえると、ぼくたちのやっている講演会と体験会はやる意義があったと感じられます。
今後も体験会や講演会には出向いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
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