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開き直って格下にいるのが僕

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既にご存知の方も、まだ知らなかった方もいると思いますので、この記事を書くにあたって改めて自己紹介を簡単にします。

僕は生まれた時より左腕のない、先天性左前腕欠損の障害者です。義手は1度もつけた事はありません。

体を動かす事は好きなので、サッカーや水泳などを少年団に入ってやっていました。
ちなみに頻度は少なくなってしまいましたが、今でも運動はしています。

そんな僕が思っている事として「障害者なんだから、開き直って格下のポジションをつかもう」という事を思っています。

僕はどちらかというとプライドは高い方だと思います。しかしあえて僕は自分の事を格下に見られていると自覚するようにしました。

ただ間違っても僕自身が格下だとは思っていません!周りからは格下に見られているんだろうな。と開き直っているだけです。

正直なところ辛いと思う事はありますが、逆に驚かせてやろうという気持ちにもなるので、僕にとってこの思考は持っていてよかったなと思っています。

昔の僕は

ところで、格下だと思われている事は生まれてから持っていたわけではありません。むしろ僕はプライドが高いので、障害者でもみんなと同じようにできないと悔しくて仕方ありません。

例えば靴紐です。
僕はサッカーをやるまではマジックテープで固定する靴を履いていました。なのでサッカーをやるにはスパイクを一人で履けないといけないと知った時から、家で靴紐を結ぶ練習から始めました。

サッカーをやるために少年団に入団したのに、靴紐から練習するとは思っていませんでした(笑)。

当時は小学低学年だったので記憶は定かですが、泣いて靴紐を結ぶ練習をしていた気がします。
結果として父のアドバイスをもとに、なんとかして靴紐を結べるようになりました。

今思えばやればできるというのを実感できた体験だったなと喜べます。
ただ当時は、みんなよりもできない事が悔しくて全てに劣等感を抱いていたし必死でした。

今の僕は

しかし、時間を重ねると良くも悪くも「甘え」の部分を覚えるようになりました(笑)。
障害者なんだから仕方ない。
この思いが少し前の僕にあって、活力や精気をを抑制していたんだなと感じました。

もちろん今でも思う事はあります。でもその当時とは少し違います。

「障害者だから周りより劣っている。だったらどうしたら近付く事ができるだろうか。」

というように考えられるようになりました。開き直って劣っていると認めたので、どうやって周りを驚かせる事ができるのかを考えられます!
きっとサッカーを始めた小学生の時に、靴紐を結べるようになった体験があったからだと思います。

早い段階から成功できる事をしれたのは、いろんな体験をさせてくれた両親のおかげだと思っています。本当にありがとう!

そして今はあえて格下だと思われる事で、成功した時に誰かが驚く顔を見れる喜びを覚えました。
障害者は加点方式で評価されると思っていますので、これは逆手に取れると思っています。

格下にいる事で得た事

そして僕はこの開き直って格下でいる事で、このような事を感じました。

  • 誰かの驚く顔を見ると嬉しい
  • 反骨心からやる気が出る
  • 逆転劇が少年漫画の主人公みたいでポジティブになれる

ただ僕としての正直な気持ちは、周りと同じように歩幅を合わせたいという気持ちはあります。

それでも僕の気持ちと周りの認識にはズレがあると思えていますので、障害者として今日も過ごせるのだと思っています。

それでは今回もご拝読いただきまして、ありがとうございました。

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