6月10日、Twitterで乙武さんが街頭演説をやるとの情報を入手したため、ぼくは急遽予定を変更して調布駅へと向かいました。
実はぼくの障害を発信していく活動は、乙武さんがきっかけでもあります。
乙武さんの姿を見てぼくもこんな障害者になりたいと思ったので、この街頭演説をぜひ1回でも聞きに行って実物はどんな人なのかを知りに行こうと思ったのです。
そこでなぜ乙武さんがこんなにも支持され続けているのかを知ることができました!
この記事で街頭演説で乙武さんがお話しされていた、これから政治の世界でイメージしているものを要約し、後半ではなぜ乙武さんがたくさんの人に支持されているのかを経験を元に説明します。
乙武さんの人間性から学びを得るためにも、最後までじっくり読んでください。
街頭演説で話されていた乙武さんの考え3つ
ぼくが調布駅に着いた頃にはすでに街頭演説はスタートしていましたが、そこから約1時間ちょっとお話しを聞かせていただきました。
その時間の中でお話しされていた内容は以下の通りです。
それぞれについてお話しされていた内容を深掘りしていきます。
人それぞれにあった平等を創る
乙武さんはこう言っていました。
「全員に同じものを与えるのは平等ではない。」と。
なぜなら人によってはその対応を受け取ったからといって、平等になるとは限らないからです。
例えば乙武さんの街頭演説に来場するとMサイズの限定Tシャツがもらえるとしましょう。
どんな人が来るのかわからないからと言ってMサイズを用意していると、体の大きい人からしたら着ることができず、体の小さい人からしたら大きすぎてしまいます。
このように『全員に同じものを』という考え方では決して平等にはなれないのです。
この考え方は非常に共感できるとともに、次に挙げられた考えにもつながるのではないでしょうか。
マイノリティに対して豊富な選択肢を持ってもらう
マイノリティ、つまり少数派に対して豊富な選択肢を持ってもらうことを乙武さんは考えていました。
これは以下のようなことが考えられるからです。
- LGBTQの人は好きな人との結婚が認められていない
- 障害者雇用といっても採用される障害者に偏りがある
- 車椅子ユーザーにとっては映画館の席を自由に選べない
このように誰もが自由であると呼べるには解消するべき点がたくさんあります。
またぼく自身も障害者なので選択肢が少ないと思ったことがあります。
例えば就職先を決める際に「こっちは行けそうだけど、こっちは左手がないから無理だ。」という判断をされたことがあります。
もし乙武さんの考える『マジョリティに対して豊富な選択肢を持ってもらう』ということが実現できれば、ぼくたち障害者は今よりもっと自由な生活と偏見のない人生を送れるのではないでしょうか!
マジョリティにも届く政治をしていく
そして乙武さんは多数派であるマジョリティに対しても、政治を通して改革を起こしていこうと考えていました。
それはどんな考えかというと、『マイノリティへの対応を標準化させよう』というものです。
ぼくなりに解釈させてもらうと、ターゲットの小さい層への問題点であっても当事者意識を持つことで、大きな力となって全員で平等を作っていこう!ということだと思います。
例えば手話や点字を一般的に学ぶことで、障害者のものという認識を無くすことです。
これを挙げるとするならば、これらもマジョリティに届ける政治に該当するのではないでしょうか。
- パラスポーツを普及させて障害者でもできるスポーツという認識に!
- 福祉車両は障害者が乗る車という認識をなくし誰もが選んで乗れる車に!
このように、誰もが互いのことを考えることで平等を選択できる時代を考えていました。
乙武さんに惹きつけられる理由がわかった
約1時間乙武さんの街頭演説を聞いていましたが、その1時間で乙武さんが支持され続ける人間であることがわかった瞬間がありました。
それは人の顔と名前を覚えていることです。
なんと乙武さん、SNSでしかやり取りのなかったぼくのことを覚えていてくれたんです!
乙武さんの知名度を考えると日々いろんな人と出会っているでしょう。
その中の1人であるぼくを覚えていてくれたと考えると、これはもう乙武さんを応援したくなりますよ。
ぼくは非常に単純かもしれません。
しかし、その相手を覚えておくという当たり前にぼくは感動させられました。
ここで考えてみてください。
- 友達に自分の誕生日を覚えてもらっていた
- 好きな芸能人に名前を覚えてもらっていた
- よく行くカフェでいつも注文するものを覚えてもらっていた
これって全部嬉しいですよね!
そうなんです。
覚えてもらえるって嬉しいことだし、だから余計にその人のことを好きになっちゃうんですよ!
ぼくは乙武さんが支持され続ける秘訣は、人のことを覚えておけるからなんだなって思いました。
乙武さんの街頭演説から学んだことを活かして
記事の冒頭でもお話しした通り、ぼくにとって乙武さんとは特別な存在で、障害を発信していく活動のきっかけをくれた人でもあります。
いつか横に並んでお話ししたいし、乙武さんに替わる障害者インフルエンサーのポジションに就きたいです!
とはいえまだまだただの障害者の1人。
七転び八起き、いや、70回でも700回でも転ぶでしょう。
しかしその度にその度に起き上がってみせます!
そして今回の街頭演説で学んだ『相手のことをしっかり覚える』ということは、ぼくをいい人間へと成長させてくれたでしょう。
これからもぼくは障害を発信していきますので、その様子をこちらからご覧になってください!
障害者でもなんだってできるのだから、私も何かチャレンジしてみよう!という気持ちになれる発信をしていきますので。
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